この問題は、まだ野球を始めたばかりの選手にありがちだと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
練習では打てて試合になると打てないのは高校野球の選手でも普通にありますし、「チャンスで打てない」というのも、ほとんど同じ現象だと僕は理解しています。
まぁいずれにしても、この問題を解決しないことにはレギュラーにもなれないでしょうし先にも進めませんので、僕が考えている解決案を参考に、一日も早くこの問題をクリアしてくれれば幸いです。
もくじ
理由❶ 技術の問題
1-1:タイミングが合っていない
まず一番の原因として考えられるのは「タイミング」です。
バッティングセンターで打てるということは、少なからずボールに当てるスキルは持っているということなので、タイミングさえ合えばおそらく試合でも打てるでしょう。
タイミングの取り方についてはコチラの記事を見てくれればと思います。
1-2:ボール球に手を出している
次に考えられる原因としては、ボール球に手を出している可能性が高いです。
バッティングセンターでは99%ストライクが来ますが、試合ではそんなことは絶対にありません。コースもバラバラです。
よって、試合でバッティングセンターの調子で打つと、下手したら全部ボール球を振ってる可能性すらあるわけです。
ボール球がヒットになる確率は超低い
基本的に、ボール球というのはヒットになりにくく、どうして「ボール球には手を出すな!」と指導者が口うるさく言うのかといえば、打ったところでヒットにならないからです。
イチローなんかだと、あえてボール球を打つこともありますが、あれは特別です。あまりに高度すぎるので私たちのようなヒヨッコは決してマネすべきではありません。
というわけで、「ボール球に手を出していないか?」をチェックしてみてください。
理由❷ メンタルの問題
技術面に問題がないとすると、次に考えられるのはメンタル(心)です。心と体は表裏一体ですから、心の変化は、ただちに体の反応として現れます。
2-1:慎重になりすぎ
メンタル面が原因であるとすれば、これが最も可能性大です。
人はふつう本番になると結果が欲しいあまり、普段より丁寧に、慎重に、大事になりがちです。それが適度であれば良いのですが、やはり度を越すとパフォーマンスは下がります。
打者の場合、慎重になればなるほど、ボールをよく見すぎる傾向にあり、ヒドい人だとボールすら見えなくこともあるそうです。
つまり、練習のときは「ピッチャー&ボールの軌道」を広い視野でワイドに見れているのに、試合になるとその視野が一気に狭くなり、ボールの一点しか見れなくなるというわけです。正しくボールが見えなければ打てなくなるのも当然です。
◆解決策
この解決策としては、いくつか考えられますが、ここでは2つに絞りたいと思います。
Ⅰ. 全体として見るよう意識する
Ⅱ. 大胆に考える
Ⅰ. 全体として見るよう意識する
本番やチャンスの場面では、慎重になってしまうのは仕方がないのでそこはもう諦めて、打席でのピッチャーの見方だけに注意します。
「しっかり見る」から「全体を見る」へシフトチェンジ
本番の打席でギュッと狭くなっている視界を、「全体を見るぞ」と、意識的にワイドに広げてあげることで、普段の練習通りのバッティングが戻ってきます。
Ⅱ. 大胆に考える
根本的に解決したい場合は、考え方そのものを変える必要があります。
結局のところ「ミスできない」って思ってしまうから、慎重になって体が動かなくなるわけです。ですから、「どうでもいい。楽しけりゃいい」と、図太く考えるようにすれば、ふだん通りに体も動かせるようになるのです。
ただしこれ以上、話を進めていくとメンタルトレーニングの領域に入っていくので具体的な方法は別記事を用意するのでお待ちください。
2-2:気合いの空回り
個々のタイプによりますが、気合いが入ると集中力も増す人もいれば、気合いの入り過ぎで空回りする人もいます。
自分がどっちのタイプかは早めに知っておいたほうがいいでしょう。
例えば、ソフトバンクの松田なんかは、お祭り騒ぎでワイワイやってないと気持ちも上がってこないわけですが、
反対にイチローは、あえてクールに気持ちを静めておかないと集中力が高まらないわけです。
ですから、チームの全選手にお祭り騒ぎを支持するような監督は、一致団結の意味を誤解しているので、強いチームは作れないということです。
というわけでまずは、ワイワイ系か、クール系か、自分のタイプを見極めて、自分にマッチした精神状態で試合に臨んでみましょう。
2-3:緊張しすぎ
適度な緊張は体に良い作用をもたらしますが、極度な緊張は人を動けなくさせますし、必要以上にボールを見ようとします。当然ですが、打席で足が震えていたら打てるボールも打てません。
◆極度の緊張をなくす方法
Ⅰ. 呼吸法をクセつける
性格的に緊張しやすい人は、呼吸法を必ずマスターしておかないといけません。呼吸法は自律神経をコントロールするための唯一の方法です。つまり、呼吸法ができないと常にその場の感情に流され、いつまでたっても緊張から解放されません。
Ⅱ. 練習量で自信をつける
努力をして自信をつけるのも、とても重要な作業です。「これだけやったんだから」と思えるぐらいまで努力をすれば、自然と邪念(結果、恐怖心、下心)も消えてくるはずです。
実際、プロの選手でも、自信がほしいから練習するみたいなところもあるのです。もし、練習もしないのに自信があるとすれば、それはただの勘違いです。
Ⅲ. メンタルトレーニングで考え方を変える
考え方や思考パターンを変えるのも人によっては必要でしょう。
結局、緊張というのは「ネガティブな心」から来るものですから、そこを変えてしまえば緊張はしにくくなります。
つまり、ポジティブを増やしていくことで、おのずとネガティブは減っていくということです。
この具体的な方法については、のちほど記事にします。
理由❸ 実戦・経験不足
そもそも試合や実戦形式に慣れていない人は当然、緊張もするでしょうし、いろんな余計なことも考えてしまうと思います。そのような状況で打席に立ったところで、打てる可能性は低いに決まってます。
ですから、実戦不足が原因だとしたら、それは慣れるまで辛抱して見守るしかありません。時間と経験が解決することです。
試合で戦うための対応能力を身につけましょう
実戦経験が少ないと、どうしても対応能力も上がってきません。ですからここで重要になるのは、対応能力が高まるような練習をしたほうがいいということです。
例えばバッティングセンターでは、ランダムで投げてくる変則モードを使うべきです。
試合で打つための技術を向上させたいのであれば、なるべく試合に近いモードで練習するべきです。
例えば、ひたすら100キロを打つぐらいなら、80キロ・100キロ・120キロのどれが来るのか分からない変則モードで練習したほうが10倍効果的です。
まとめ
バッティングセンターでは打てるのに試合になると打てなくなる理由は、以上の3つのテーマが原因です。
・技術の問題
・メンタルの問題
・実戦・経験不足
この3つのどこかに必ず原因はあるはずなので、その原因を焦らなくていいので一個ずつ確実に潰していきましょう。
万が一、これでも駄目な場合は連絡くれればと思います。
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