流し打ちでホームランを打つコツ 全4ステップ

流し打ちは難しい技術ではなく、コツさえ掴んでしまえば誰にでもできるスキルです。流し打ちを身に付けることでバッティングの幅は広がり打率も上がります。是非とも、流し打ちだけでなく、流して長打が打てるようになってください。

STEP❶ センター返しができれば流し打ちもできる

バッティングの基本はセンター返しです。その理由は、タイミングのズレにも上手く対応できるからです。ポイントが前になれば引っ張り、ドンピシャで合えばセンターへ、差し込まれれば逆方向へ打球は飛んでいきます。


つまり、逆方向への流し打ちは狙うというよりは自然に飛んでいくのが本来の正しい打ち方なのです。

振り遅れが結果的に逆方向への打球になる

バッティングの基本であるセンター返しができれば、流し打ちは簡単です。逆にいえば、センター返しができないのに流し打ちを練習することはあきらかに順序が違うので、変なクセが身についたりします。流し打ちとはあくまで、差し込まれて打った結果でしかないのです。

打ち方もタイミングのとり方も同じ

引っぱる打ち方も、流す打ち方も、フォームとしては変わりはなく、同じ形だということを覚えておいたほうがいいでしょう。
特に、流し打ちを狙ってるバッターによくありがちなのが、しっかりボールを引きつけようとするあまり、タイミングの取り方まで遅れてしまう選手がよくいます。これだと、自分のスイングに余裕が無くなるので、変に急いだり、必要以上に窮屈になってしまったりと良いことが何もありません。

流し打ちも引っ張りも、打ち方は同じです。タイミングの取り方も同じです。違うのはボールが当たるポイントだけです。

STEP❷ ボールを引きつける

ツマることを恐れない

流し打ちをすることは、ボールを引きつけることとイコールですから、ツマるリスクは高まります。なので、ツマる覚悟さえ持てれば、逆方向への流し打ちは簡単です。

 

STEP❸ 前肩・おへそを開かない

前肩と、おへそが開かないようにスイングすることで、バットのヘッドが最後まで残せるようになります。最低でも前肩さえ開かないようにすれば、ヘッドは残せますが、さらにおへそも開かないようにすることで確実に逆方向へ打ち返せるようになります。

 

後ろヒジをしっかりたたむ

スイングに入ったら、後ろヒジをしっかりとたたみます。そうすることで、インコースのボールがきても逆方向へ強く打ち返すことが可能になります。
ヒジのたたみが甘いと、ドン詰まりになったりボテボテになったりと、力の無い打球しか打てません。

 

後ろ肩が下がらないように注意する

流し打ちの練習をしてる時に注意したいのは、後ろ肩の下がりです。どうしても逆方向へ打つことを意識していると、少しずつ後ろ肩が下がってきます。するとバットヘッドも下がってきて、やがてドアスイングになります。
だからバッティングの基本はセンター返しなのです。普段からセンターを意識して打つことで後ろ肩も下がりませんし変なクセがつくこともありません。

流し打ちの練習をする場合は、後ろ肩が下がっていないかを常にチェックしてください。よく流し打ちをした時に打球がファールゾーンへ切れていくことがありますが、そういう打球のときは後ろ肩が下がってるサインだと思って間違いありませんのですぐに修正しましょう。

STEP❹ 逆方向に引っ張る

「逆方向へ引っ張る意識でやってます」というバッターはプロの世界にも結構います。これはつまり、ボールに100%の力を伝えるための意識づけになるので流し打ちをするにもただ当てるだけじゃなく、強く振り抜くことが可能になります。

「何を意識して打つのか?」によってフォームはガラッと変わるので、流してホームランを打つには、この意識は必須です。
重要なのは「当てる」じゃなく「押し出して振り切る」です。

ボールの内側から押し出す

引っ張るにしても、流しちするにしても狙いとしてはボールの内側、およそ7時の角度(左打者は5時の角度)にインパクトをさだめます。すると、バットの軌道はインサイドアウトになりコンパクトになるので、より正確にボールをとらえることができます。

 

逆方向へバットを放り投げる

通常であれば、センター返しが基本なのでフォロースルーはセンター方向へバットを放り投げる感じで振り抜きます。つまりフォロースルーとは、飛んでほしい方向へバットを放り投げる感覚で振り抜くのが基本となるのです。

なので、流し打ちをする場合は、フォロースルーは右打者ならライトへ、バットを放り投げるようにフィニッシュすべきなのです。

逆方向へ強く押し返すにはパワーが必要

引っ張って遠くへ飛ばすことは、パワーがなくても技術で飛ばせるので、そんなに難しくはありませんが、流して遠くに飛ばすにはパワーも必要になります。

流して遠くに飛ばすパワーとは?

・スイングスピード
・押し手のパンチ力

スイングスピード

最低限のスイングスピードがないと、流してのホームランは不可能です。そもそもスイングスピードとは、「バッティングの筋力」とも言えるので、このバッティング筋が強ければ強いほど打球も遠くへ飛ばせます。
バッティング筋のベースとなるのは、やはり振り込み・打ち込みです。あとは人によっては体重かもしれないし、筋肉量かもしれない。課題は人それぞれですが、いずれにしてもバットを振る数が重要になります。

野球エリートがやってる「スイングスピード」を上げる方法

押し手のパンチ力

軽く振っているように見えるのに、やたら打球が飛んでいく人っていますが、あれは押し手のパンチ力が強いことが要因です。つまり、打球の強さというのは、スイングの豪快さよりも、インパクト時の衝撃力がモノを言うのです。

これを鍛えるには、インパクトを意識するような練習をするのがいいでしょう。例えば、タイヤ打ち、ソフトボールティー、押し手の片手打ち、ボクシングのストレートなど、インパクトが強くなるような練習をするのがいいでしょう。

 

 

打球が弱くなる原因

タイミングの取り方(準備)が遅い

「流そう!流そう!」と意識するあまり、ボールをしっかりと引きつけること自体が目的になってる選手が多々います。
STEP❶でも言ったように、タイミングの取り方は流し打ちをするからといって変える必要はありません。あくまでセンター返しのタイミングでピッチャーに合わせていくべきです。
ここを変えてしまうとバッティングのフォーム自体が崩れてしまい悲惨な結果しか待っていません。

簡単すぎる「タイミング」の合わせ方

後ろ手首の角度が悪い

インパクト時の手首の角度はAが正しく、Bだとボールの勢いに確実に負けます。
パンチを打つときもAみたいに打てば力は伝わりますが、Bのようにパンチしたら力が伝わらないどころか自分の手首が骨折します。

スイングが加速する前に打っている

流し打ちがうまくできない人のほとんどは、おそらくこれが原因です。通常はBのようにバットが最も加速したところでミートしたいわけですが、ボールを引きつけ過ぎてしまい、スイングする時間がそもそも足りないのです。
この原因を辿っていくと結局は「タイミングの遅れ」に行き着きます。やはり、自分のスイング時間を確保するためには余裕をもってタイミングをとることが大事になるのです。

練習方法

バドミントン

実際の打席に立っているイメージで打ちます。1対1でシャトルを投げてもらい、全てのコースを逆方向へ流せるように遊び感覚で練習してみましょう。ラケットは後ろ手(右打者は右手)で持ちます。やってみると分かりますが、けっこう難しいので良い練習になります。

スローボール打ち

これは引きつける練習の基本となります。なるべく遅いボールを、なるべく引きつけて自分のポイントで確実に打ち返します。速いボールや変化球の練習はこれが出来てからです。

タイヤ打ち

インパクトの確認や、リスト強化の練習です。「どこで打てば一番パワーが伝わるのか?」を何度も確認し体に染み込ませます。

バットの放り投げ

ネットに向かってバットを放り投げます。しっかりと流し打ちを想定して逆方向へ真っ直ぐバットが飛んでいくように意識します。

最後に

何度も言いますが、センター返しができる選手にとっては流し打ちはそれほど難しい技術ではありません。ですからまずは、打撃の基本であるセンター返しをしっかりと体に染みつけて、そのあとに流し打ちの練習に手を出しましょう。

 

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千葉県在住の30才。野球スクールの運営やボディケアアドバイザーとして活動中。最近特にメロンが好き。 この人に質問する➤

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